【インタビュー】株式会社TANEDA代表 種田成昭さん

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今回はスポンサー企業の中から、「世界中のマイノリティが平等に働ける社会の創造」を理念に掲げ、人事を中心としたコンサルティング​事業を展開する株式会社TANEDA代表 種田成昭さんにお話を伺いました。

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種田成昭さん

1986年、大阪府生まれ。同志社大学経済学部在学中に音楽スクール・地域活性化事業の経営を経てアメリカ・ボストンへ留学。帰国後は大学でビジネス及び組織成長のための教育・体制について研究を重ねながら長岡禅塾で学ぶ。上賀茂神社・人材開発コンサルティング事業を展開する株式会社Celmを経て、2015年に企業役員のアウトソーシング事業を展開する株式会社Flucleを創業。事業譲渡ののち2018年に株式会社TANEDAを設立。現在11社のグループ企業を率いる。
ライフワークとして神社、寺社の経営サポート、日本文化団体の支援を行っている。

詳細プロフィール

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――株式会社TANEDAは、CHOICE.に限らずLGBT支援をしているとうかがいました。WEBサイトではLGBTフレンドリー企業・アライであることを明確に表現されていて、理念には「世界中のマイノリティが平等に働ける社会の創造」とあります。どのような想いからでしょうか。

僕自身はアメリカへの留学経験があり、友人にLGBTの当事者が多かったので、自然に違いを受け入れる環境がありました。アメリカではパワーのあるLGBTの方が様々な分野で活躍しているのに比べて、日本では差別まである・・・このことに違和感を持っていました。

またより個人的な理由では、僕自身とLGBTの方が抱える問題が重なる部分があったからです。日本のLGBTの方に話を聞くと、家族に理解されず、愛を与えられずに苦しんでいることが多い。僕自身は親の病気が原因で幼少期に愛を与えられない辛さを経験をしているので、単純に力になりたいと思いました。悩んでいる彼らのお父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんとして、できることがあるのであれば、やってあげるべきだと。

LGBTの方に関しては特に理解が進んでいないと感じますが、他のマイノリティを抱える誰もが平等に働ける世の中にしたいと思っています。そのことから、株式会社TANEDAの理念にも取り入れ、11社のグループ企業全体で取り組んでいます。

  

――CHOICE.のスポンサーにご参画いただいていますが、きっかけを教えてください。

2023年1月に知人の紹介でCHOICE.代表の遠藤さんに出会いました。LGBTの方だからということではなく、後輩起業家として相談にのるなかで、“自分のようなLGBTの方が自信を持って働ける世の中を作りたい”という想いを聞いたんです。その実現にはビジネスを学んだ方がいいし、僕の経験や人脈が役に経てるのではと話していくうちに、遠藤さんが弊社の理念に深く共感してくれ、結果的に彼には経営幹部としてTANEDAグループに参画してもらうことになりました。

遠藤さんがトランスジェンダーであり、TANEDAグループでは積極的にLGBTの社員のサポートをしていたことと、CHOICE.のサービスがLGBTの方に必要だと感じたことからスポンサーにもなりました。

  

――TANEDAグループでは積極的にLGBTの社員へのサポートをしている、とのことですが、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。

大前提にですが、僕は人を”LGBTだから”とは見てないんですよね。たまたまその特徴を持ってるだけ、一個人として見ています。遠藤さんに関しても同様です。例えば、誰でも体調不良で働けない日があったりしますよね。それが原因で出来ないことがあるのであれば、他で補えばいいだけのこと。TANEDAグループ11社は人材・経営コンサルティングを中心に事務のアウトソーシングなど様々な事業を展開しているので、多様な職種がありますし、個々人の事情にあわせてどんな方でも働きやすいように、フルリモート・フルフレックスも導入しています。国指定の難病を抱える社員も何名かいますが、自由に働いています。

マイノリティに関わらず、どんな人にもあたたかく優しい会社でありたい。この想いを全社で共有しているので、差別意識のある社員がいないという事も働きやすさの一因です。差別ではなく“区別”したうえで付き合い、どんな社員でもサポートをする、というのが基本的なスタンスです。

ただしLGBTは、世の中で未だに理解されていないという状況があるので、後押しが必要だと思っています。一例としてLGBTの社員がレインボープライド等の活動をする場合に、勤務時間内で行うことを許可しています。彼らが積極的に活動し世の中に知られていくことは、同じ境遇の方に希望を与えられるし、社会が変わっていくことに繋がると考えています。

  

――理解のある職場で、さらに活動を後押ししてもらえるのは、とても心強いです。
日本では11人に1人がLGBTQ+の方だという調査がありますが、一般的にはまだまだこうしたマイノリティが普通に働ける会社が少ないように思います。

日本は他の先進国と比べて、対応が遅れているのが現状です。

印象的な出来事があるんですが、ある、性自認は女性、身体の性は男性のトランスジェンダーの社員は、毎年の総会で女性の集団の真ん中にいて、本人も周りも普通に同性として楽しんでるんです。でも、それが承認される空気って、世間一般にはなかなかない。総会が終わった後、その社員から、「当たり前にあのコミュニケーションを取らせてもらえるっていうことに、改めてすごくいい会社なんだと、分かりました」って伝えられたんです。誰もが自分らしく生きられるよう、マイノリティ支援の取り組みを推進していくべきだと思っています。

  

――お話を聞かせていただきありがとうございました。最後にTANEDAグループとしてのビジョンを教えてください。

LGBTの人が不当に差別を受けず、当たり前になっている世の中を作りたいと考えています。今の世の中とは違うニューノーマル、新しい規範を作るということです。

そのためには、LGBTを含めてどんな人も楽しく働ける職場を作り、彼らが社会に貢献している事実を世の中に伝えることが必要だと考えています。TANEDAグループでは、ビジネスというカテゴリでパワーを持ったLGBTの人たちをどんどん生み出し、伝えていきます。

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グループ会社  株式会社RENGINE(遠藤せな所属)